ナーセリー部

世界の植物を扱うオールラウンダーな職人チーム

ナーセリー部は、多種多様なプロジェクトを成功させるための屋台骨。 職人たちは自分の知識と経験を活かし、チームで協力しながら、植物をより良い状態でお客様のもとへ届けるために必要となるあらゆる植物業務を担います。

ナーセリー部の役割

育成管理、仕入出荷、現場施工まで植物を扱う職人チーム

ナーセリー部は、そら植物園が必要とするあらゆる植物の「育成管理・仕入れ出荷・現場施工」などを担い、最高の状態で現場まで届けます。

プロジェクトの主役である植物を”完璧な状態“でクライアントや現場に届けることがナーセリー部の役割であり、ミッションです。各種プロジェクトに必要なあらゆる植物の手配、特殊な樹木の出荷、現場施工、そして日々の育成管理、定期メンテナンス等、いずれの役割が欠けても、そら植物園のプロジェクトは成り立ちません。事業部とナーセリー部、それぞれの専門性が掛け合わさることで、今までにない有機的でスケール感のあるプロジェクトが実現します。

ナーセリー部のお仕事

植物を扱うプロフェッショナルとして、あらゆる局面に対応する

そら植物園で扱うすべての植物は、当社のナーセリー部で管理されています。
植物たちを最高の状態でお客様へ届けるために必要なあらゆる仕事を担います。

そら植物園の中で、実際に植物を触ることが最も多いのがナーセリー部のスタッフです。ナーセリー部の仕事は多岐に渡りますが、大きく3つに分けると「植栽管理」「植物の仕入出荷」「現場担当」のように区分されます。

植栽管理では、広大な農場および温室にある植物たちを年間通して育成管理し、仕入出荷では日本および世界各国から植物の調達と出荷作業を行っています。
現場担当は、日本各地、そして時には海外へ赴き施工現場にて安全に作業を行います。

屋外/屋内の植物、植木/観葉、国内/海外の植物、大きな樹木/手のひらサイズの植物まで、あらゆるタイプの植物を扱うため、どの区分の仕事においても、職人チームは深い知識と経験を持って仕事に当たっています。

ナーセリー部のやりがい・魅力

植物という「命」を扱う重み・責務・感動に真正面から向きあう

生き物・命を預かっているという感覚が「1秒も無駄にしない」で「圧倒的に早く、完璧に仕事を終わらせる」という仕事のクオリティ向上に繋がります。

日々、植物を相手にし、植物に食わせてもらっている会社の屋台骨として、社内でも随一の「緊張感・スピード感」が求められる部署ですが、その分ダイレクトに植物の持つパワーや、植物が周りの人を笑顔にするやりがいを感じることができます。

そら植物園のプロジェクトは新しい試みの連続です。
そのため、それに合わせて自分自身も殻を破り、ストイックに職人としての経験値を高めていくことが求められます。

当然、自分自身にヤキモキしたり、壁にぶち当たることもありますが、真正面から植物に向き合った先には、ひとりの職人として「何者にも変えがたい成長」を感じることができます。

ナーセリー部の技術

桜の開花調整

そら植物園が誇る技術・ノウハウの一つに桜の開花調整があります。経験と研究を元に培われてきた技術で温度や湿度を調整し、開花の時期をコントロールすることで理想的な咲き具合の桜をクライアントに届けます。

例えば、数日に渡るイベントでは開催期間に合わせて段々と蕾が開花していくように、一方で記念式典などではその時間・その瞬間に満開になるように... 等、目的に応じて開花の具合を調整します。この技術により、真夏に桜の花を開花させることも可能としています。

また、長野県筑北村の桜農家と提携することで高品質な桜を安定して供給できる体制を整えており、これらを総合した当社独自のノウハウをもって、全国各地からの依頼に対応しています。

特殊樹木の移植

そら植物園には貴重種や特殊樹形、古木、巨樹に対応できる移植技術があります。移植とは、ある場所から他の場所へ植物を移して根付かせる特殊な技術であり、日本古来より伝わるものから現代の最新技術を用いたものまで様々な工法が存在します。

植物の樹種やサイズによってそれぞれに適した工法があるため、数ある選択肢の中からどの手法が最善かを見極める熟練した技術と目が必要となります。

様々な状況に対応することはもちろん、流通に乗っていない規格外の特殊な植物であっても、そら植物園では移植先の環境とプロジェクトのスケジュールに合わせて、万全の体制と技術により困難な移植を成功へ導きます。

大型植物の輸出/輸入

代表の西畠清順が2005年頃より本格的に取り組んできたのが、世界各国からの植物の輸入です。

そのジャンルは多岐に渡り、ヨーロッパの古木オリーブや耐寒性の高いヤシ、オーストラリアやメキシコを原産とするユニークな造園用植物など、当時の日本ではほとんど流通していなかった植物を中心に次々と輸入を成功させ、現在では各国と年間平均約210トンを超える取引が行われています。

それまでのいわゆる「業界のルーティン」とは全く異なる独自の仕入れルートを切り開いたその取り組みは大きな反響を呼び、パイオニアとして植物業界に大きな影響をもたらし、その後のトレンドや新しいセオリーとなりました。

厳密な国際法に基づいて行われる世界各国との植物取引は、植物防疫所での厳しい検査、植物検疫証明書の作成と発行、保護植物であればワシントン条約の規定に則った書類(CITES)の作成、そして植物の性質および輸送距離や時期を理解した上での適切な輸送方法の検討など、さまざまな要素をクリアし初めて実現が可能となります。

そら植物園の輸出入は、細やかで専門的な知識と信頼し合える各国のパートナーとのネットワークによって成り立っています。

多種多様な植物の管理

大阪府池田市にある本社には、敷地面積約1万6千㎡の農場が併設されており、そこでは世界レベルの貴重植物、他社に追随を許さない圧倒的なスケールの植物など、世界中から集めた植物が常時1000種類以上管理されています。

農場の中には5つの温室があり、日本と異なる気候エリアに生息する植物も、それぞれの特性に合わせた適切な管理を行なっています。

また日本では珍しく「ナーセリーポット」での生産管理を行っています。ナーセリーポットを用いることにより、以下のようなメリットがあります。

・室内装飾などの出荷にも、迅速に対応できる
・通常は寒い時期に行う掘り取りや根回しも、時期に左右されないので1年中出荷ができる
・移植時のダメージを最小限に抑えることができる

総じて、年間を通じて植物に負担が少ない状態をキープしながらいつでも出荷可能な体制を作っています。
これら世界中の植物に適したバックヤードの存在が、幅広いご依頼・ご相談に応えることを可能としていま